皮質脳波ビッグデータによる革新的人工知能の開発

A01皮質脳波ビッグデータによる革新的人工知能の開発

 頭蓋内に留置した電極で計測した脳表脳波を機械学習により読み解くことで、人の行動や思考内容、認知内容について高精度で推定できることが明らかになっています。また、この技術をリアルタイムに用いることで、体に重度の障害がある患者さんが運動を念じるだけで機械を動かすBrain-Machine Interfaceを実現できます。さらに、脳内での情報処理を明らかにすることは、その原理を応用した人工知能の研究にも寄与してきました。しかし、これまでの研究では、数種類の行動や知覚内容等のデータと数十分程度の脳表脳波のデータしか利用できず、人が日常生活で行う様々な動作や思考内容、認知内容を広く推定することは困難でした。そこで本研究では、自由な条件下での人の脳表脳波を、様々な思考や行動・知覚内容とともに長時間計測することで、皮質脳波ビッグデータを作成します。これに対して、Deep Neural Network等の人工知能技術を適用することで、これまでにない精度で、脳情報を推定することを目指します。さらに、推定された脳情報から、ヒトの脳情報処理過程を明らかにし、新たな人工知能技術の開発に寄与します。

研究者リスト

  • 柳澤 琢史

    Project Leader

    柳澤 琢史

    大阪大学 国際医工情報センター

    寄附研究部門講師

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  • 貴島 晴彦

    Collaborator

    貴島 晴彦

    大阪大学大学院医学系研究科

    教授

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  • 原田 達也

    Collaborator

    原田 達也

    東京大学大学院情報理工学系研究科

    教授

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