自己シミュレーションとホメオスタシスを基底とする脳のモデル研究

A01自己シミュレーションとホメオスタシスを基底とする脳のモデル研究

  脳のモデルに自己シミュレーションを導入することは、現在、脳モデルのひとつのプロトタイプとなっています。かつて心理・物理学者の Helmholtz の考えた脳のモデルは、内部で生成される「世界モデル」と現実世界からのインプットとの差異を解消しようと学習するシステムでした。一方で、自己のシミュレーションは、自己のシステム修復と維持(これをホメオスタシスと呼びます)に不可欠です。本課題では、自己シミュレーションの新しい実装を試み、ホメオスタシスな自己の維持を議論します。以前から注目しているラットの VTE (vicarious trial and error) 現象や、ラットの意思決定 と不確定性の実験結果(Philippe Faureらの実験)をシミュレーションで再現し、ホメオスタシスな脳という観点から予測コーディンクを議論することを目的とします。

研究者リスト

  • 池上 高志 

    Project Leader

    池上 高志 

    東京大学・総合文化研究科

    教授

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