精神疾患における思考の障害の神経基盤の解明と支援法の開発
A03認知と社会性 精神疾患における思考の障害の神経基盤の解明と支援法の開発
精神疾患における思考の障害には概念形成や抽象化の障害、推論し先読みをする能力の障害等があります。健常成人なら文脈に応じて柔軟に抽象化のレベルや先読みのステップを調節することができますが、精神疾患ではこれらの能力が不十分で、社会性の障害につながります。従来は特定の概念や脳部位に限定して仮説を検証するアプローチが主流でしたが、網羅的に概念や脳部位を扱う大量データの解析が可能になってきました。そこで、本研究では、患者を対象に、社会や文脈に応じて他者の概念の抽象度や先読みの度合いを推定する能力の神経基盤の異常を主に脳MRIデータを用いて探ります。さらに人工知能研究者と共同で、思考や推論の障害に相当するモデルを検討し、その破綻として思考の障害を理解するとともに、その生物学的な基盤を探求します。
研究者リスト
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Project Leader
高橋 英彦
東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 精神行動医科学
教授
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Collaborator
杉原 玄一
東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 精神行動医科学
准教授
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Collaborator
髙木 俊輔
東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 精神行動医科学
助教
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Collaborator
塩飽 裕紀
東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 精神行動医科学
助教
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Collaborator
松本 有紀子
東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 精神行動医科学
助教
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Collaborator
村尾 託朗
東京都保健医療公社豊島病院 精神科
医師
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Collaborator
村上 晶郎
昭和大学発達障害医療研究所
助教
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