脳内他者を生かす意思決定の脳計算プリミティブの解明

A03認知と社会性 脳内他者を生かす意思決定の脳計算プリミティブの解明

 他者を適切に慮って行動することは社会生活の土台です。脳内他者を生かす意思決定とは、端的には「脳内他者を用いた他者予測」と「その予測を用いた適切な意思決定」のことです。この2つの脳計算プリミティブの過程(基本要素)とこれらの基本要素が修正される過程(例:スイッチングと再学習)について、その神経基盤と脳計算を明らかにします。これにより、社会認知でいう「心の理論」――他者の心や意図を推測して、自らの行動に生かす――の解明に貢献します。他者のいない状況での脳計算(価値意思決定)を「自己システム」の土台として、脳内他者のシミュレーションを要する価値意思決定を「自己システム+(脳内)他者システム」と捉えることで解明します。そのために、脳計算モデル化解析などを利用した脳計算モデルとヒトfMRI実験の融合研究を推進します。

研究者リスト

  • 中原 裕之

    Project Leader

    中原 裕之

    理化学研究所 脳科学総合研究センター 

    チームリーダー

    WEBSITE

  • 馬 寧

    Co-researcher

    馬 寧

    理化学研究所 脳科学総合研究センター 

    博士研究員

    WEBSITE

ページトップへ