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飯野雄一教授(東京大学大学院)らの研究成果が国際ジャーナル「eLife」に掲載されプレスリリースで取り上げられました

 飯野雄一教授(東京大学大学院)の研究グループは、神経の研究にしばしば用いられる線虫を使って、味覚情報に基づく行動の制御にClC型の陰イオンチャネルが関わっていることを見出しました。遺伝子が変異した線虫の行動や神経活動を調べた結果、ClCチャネルは、細胞内の塩化物イオンの濃度調節を介して、塩刺激に対する味覚ニューロンの応答に寄与することが明らかになりました。これは、ClCチャネルが神経の応答性を調節し、ひいては行動の制御に関わることを示す新たな知見です。ClCチャネルの遺伝子はヒトにも複数あり、遺伝子疾患への関与が知られています。今回の研究成果は、ClCチャネルの機能と疾患との関係を理解することにも役立つと期待されます。

 論文:Chanhyun Park, Yuki Sakurai, Hirofumi Sato, Shinji Kanda, Yuichi Iino, Hirofumi Kunitomo (2021), Roles of the ClC chloride channel CLH-1 in food-associated salt chemotaxis behavior of C. elegans, eLife 2021;10:e55701

 本成果は国際ジャーナル「eLife」に掲載され、プレスリリースで取り上げられました。

 詳細は、東京大学大学院理学系研究科理学部HP ( 東京大学大学院理学系研究科理学部HP ) でもご確認いただけます。

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